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2018.07.16
気軽に花を飾る文化をひろめるという使命
戸を開けて外に出ると刺す様な光と独特のスパイスの匂いと騒々しい車のクラクション。
寝起きの体にまとわりつく湿気を帯びた空気に顔をしかめたが、同時に流れ込んできたむせかえるような植物と花の香りに包まれ自然と笑顔になった。
バリ島に来たのは初めて、世界中旅行するのが好きで今まで色々な国をおとずれてきた。
ただアジアはあまり好きではなく行くのを躊躇っていた。
騒々しくて あまり清潔ではないイメージがアジアを好きではない理由。
私はやはりヨーロッパが大好きだ。特にフランスはパリ!
自分の花屋を開こうと思いたった22年前、きっかけはパリへの旅行だった。
160年程前にジョルジュ.オスマンが改造した洗練されたパリの街は20代だった私の目、心に鮮やかな光となり焼きついた。
パリはセーヌ川を中心に古い建物がひしめき合い綺麗な線を描くように街ができている。
けっして広くはない道だが歩道にはイス、机、パラソルが占領しコーヒーの良い香りと楽しそうな喋り声が溢れている。芸術、音楽、食! 衝撃的でした。
その中で一番パリを好きになった理由はお花を飾る、贈る文化が根付いている事です。
パリの綺麗なストリートには必ずフラワーショップがあり歩道、時には車道まで色鮮やかなお花をいっぱい並べている。
フラワーショップがあるストリートは花の香りがする。
そしていつでもお花を買いに来るお客さんで溢れている。
誕生日など特別な日は勿論、自分の部屋用、ちょっと知り合いの家に行くからなど日本ではあまりお花を買うことのないような男性達も普通にお花を求めにやって来る。
ホテル、カフェ、ブティックのウィンドウには必ずお花を使った装飾があるのは当たり前だ。
日本ももちろん お彼岸や正月など物日にはお花をしっかり飾る文化はあります。
ただもっともっと気軽にお花を飾ってほしいんです。
きっと生きたお花が1輪お部屋にあるだけで幸せな気持ちになるはずなんです。
パリを訪れて私の人生は決まりました。
『気軽に花を飾る文化を日本にもっとひろめる』
この使命(誰に頼まれたわけでもないが)のもと花屋PEU-CONNUを作りました。だから人生を決定付けたパリが大好きなんです。
バリ島の朝嫌々外に出た私の目、鼻に飛び込んできた圧倒的なお花や植物達のパワー!騒々しい街の至る所に飾られた神様に捧げる南国特有の鮮やかなお花達に自然と涙がでたのを覚えています。
そして飾る意味が違えどお花を飾る文化を守り続けているこのアジアの島が一瞬で大好きになりました。 その後アジアの国々に旅行するようになったのは言うまでもありません。